舌のトレーニングは乳児期からはじまっています。
赤ちゃんのうちからしっかりとトレーニング。
前々回のブログでは「舌」の大切さをお伝えしました。
「舌」を鍛えないといけないということですが、実際はどのように「舌」を鍛えていけばいいのでしょうか?
まずは乳児期からのお話をしていこうと思います。
赤ちゃんの時から「舌」のトレーニングは始まっています。
●赤ちゃんはおっぱいを飲んで「舌」のトレーニングをしています●
まずは母乳による哺乳です。
赤ちゃんが母乳を飲むときは、「舌」を上にあげ乳首をしごくようにして飲みます。
この母乳の飲み方こそが舌を鍛えるのにとても重要な役割をしているのです。
しかしながらすべての人が母乳を主体でというわけにはいかない場合もあるかと思います。その場合は母乳を飲む時の赤ちゃんの身体の動きをきちんと考慮された哺乳瓶をお使いいただけばいいと思います。
●指しゃぶりもおしゃぶりもさせてあげてください●
おしゃぶりや指しゃぶりは生まれた時から自然に口腔の筋肉、特に「舌」の筋肉を鍛えるための大事な手段です。
その大事な行為が、特に日本では指しゃぶりは好ましくないものと捉えられたり、育児からおしゃぶりも消えていっている状況です。
6か月ぐらいまでは指しゃぶりはどんどんさせるべきです!
そして乳児期はゴムの口腔内の動きを考慮されたおしゃぶりを積極的に使うべきだと考えます。
それによって「舌」に筋肉はきたえられることでしょう。
●ストローの使い方●
乳児期からストローを使ってはいけません。異常嚥下癖を誘発しやすいです。
ストローを使用するのは3歳以降にしましょう。
スパウトと呼ばれるものの使用も私は乳児期には控えるほうがよいのではと思います。
●飲み物はコップ飲みで●
乳児期からストローやスパウト飲みを行うと、「舌」を突き出すような嚥下の癖がついてしまいます。
そうなると、発音やその後の飲み込みなどに問題が出てきてしまうため、7,8か月ぐらいからコップ飲みのトレーニングを始めていきましょう。
しかし、赤ちゃんにとってコップ飲みはとても難しいです。
上手く行かないことが多いです。
その時はスプーンを使って少しの量からチャレンジしていきましょう。
最初は一口ずつだけかもしれませんがそのうちゴクゴクと飲めるようになります。
●歯がためはどんどん使って●
前歯が生えてきたら歯がためも積極的に使いましょう。
歯がためを噛ませることによって大脳へ歯根膜(歯を取り巻く歯ごたえを感知する器官)から大量の繊細な情報が入ります。
繊細な、と書きましたが、歯は人体で最も鋭敏な器官と言われています、なんと1000分の5ミリの厚さも感知することができる能力があるんです。
これは歯の表面ではなくて先ほどの歯根膜のセンサーによるものです。
この刺激は脳の感覚野の発達と共に奥歯でものを噛む準備を促すことになります。
今回はここらへんで。
次回は離乳食以降の注意点をお伝えしていこうと思います。